伊勢崎クリニック理事長 髙橋研吾先生インタビュー

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患者さんの人生に寄り添い、必要な医療を届けたい─
髙橋研吾先生 インタビュー

伊勢崎クリニックでは、通院が難しくなった患者さんにも、医療を受けていただけるよう訪問診療に取り組んでいます。今回は、理事長である髙橋研吾先生に、医師を志したきっかけ、外科医としての経験、そして訪問診療にかける想いについてお話を伺いました。

医師を志したきっかけを教えてください─

私の場合、「この瞬間に医師を志した」という明確なエピソードがあるというよりは、幼い頃から医療が身近にある環境で育ったことが大きかったと思います。

父も医師でしたし、祖父や叔父、兄も医療の道に進んでいました。そうした家族の背中を見ながら、自然と自分も医師という仕事を意識するようになっていきました。

これまでの経歴について

群馬大学医学部医学科を卒業後、外科医として経験を積んでまいりました。その中で、都内の日本赤十字社医療センターで学ぶ機会もあり、当時、肝臓外科の分野で世界的に有名な先生のもとで研鑽を積むことができました。非常に厳しい環境ではありましたが、医師として多くのことを吸収できた大変貴重な時間でした。

また、その後も群馬大学医学部附属病院や渋川医療センターをはじめ、群馬県内の医療機関でも外科医として多くの経験を重ねてまいりました。地域医療の現場で患者さん一人ひとりと向き合いながら、外科医としての技術だけでなく、医師としての姿勢や責任についても深く学ばせていただきました。

外科医として、がんの手術などにも携わってきましたが、患者さんに喜んでいただけることは大きなやりがいでしたし、手術によって病気が良くなっていく過程に関われることは、外科医として非常に意義のある経験でした。

外科医から訪問診療へ─

外科医療には大きなやりがいがありました。
一方で、患者さんとの関わりが、治療や経過観察の期間で一区切りになってしまうことも多くありました。

がんの治療では、術後5年間のフォローを終えると「治りましたね、よかったですね」と一区切りになります。もちろんそれは喜ばしいことですが、その後の患者さんの人生に、もう少し長く関われたらという思いがありました。また、病院へ通うことが難しくなった患者さんや、ご自宅で過ごすことが難しくなって施設へ入られる患者さんを見て、「その後どうされているのだろう」と感じることもありました。
そうした経験を重ねる中で、病気だけを見るのではなく、患者さんの暮らしや人生そのものに寄り添う医療に関心を持つようになりました。

訪問診療の役割─

一番大きな役割は、病院に通えなくなったからといって、医療が終わってしまわないようにすることだと思います。高齢化が進み、お一人暮らしの方や、ご家族が近くにいない方も増えています。病院に行く手段がなく、必要な医療を十分に受けられていない方もいらっしゃいます。
訪問診療は、そうした方々に医療を届けるための大切な仕組みです。
通院が難しくなっても、施設に入られていても、ご自宅で過ごされていても、その方に必要な医療をきちんと届けたい。これからの日本において、訪問診療の必要性はますます高まっていくと感じています。

地域医療への想いをお聞かせください─

医療には、地域による差があってはいけないと思っています。

都市部の大きな病院では最先端の医療が受けられる一方で、地方では同じ医療を受けることが難しい場合もあります。けれど、患者さんは皆さん同じように医療を受ける権利があります。

どこに住んでいても、できるだけ良質な医療を受けられるべきです。

訪問診療においても同じです。ご自宅でも、施設でも、通院が難しい方であっても、その方に必要な医療がきちんと届くことが大切です。伊勢崎クリニックは、これまで神澤先生が築いてこられた土台があります。神澤先生の想いを継承し、これからさらに充実した医療を提供できるよう、スタッフとともに取り組んでいきたいと考えています。

患者さんやご家族には、どのような存在でありたいですか─

医師が主役になるのではなく、患者さんの人生を支える伴走者でありたいと思っています。
患者さんの生活があり、ご家族の思いがあり、その中に医療があります。
だからこそ、こちらの考えを一方的に押しつけるのではなく、患者さんが望むことを一緒に考えながら、できる限りその思いに沿った医療を提供していきたいです。
訪問診療は、病気だけを見る医療ではありません。その方がどのように生きたいか、どこで過ごしたいか、最期までどうありたいか。そうした部分に関わる医療です。
だからこそ、丁寧に、誠実に、患者さんとご家族に寄り添っていきたいと思っています。

お休みの日はどのように過ごされていますか─

最近はテニスをしています。学生時代にもやっていたのですが、2〜3年ほど前からまた始めました。

健康のためには、食事、運動、睡眠が大切だと思っています。仕事柄、どうしても忙しくなりがちですが、休日に体を動かすことで気分転換にもなっています。また、以前はキャンプにも行っていました。自然の中で過ごす時間は、良いリフレッシュになりますね。

最後に、患者さん・ご家族へのメッセージをお願いします─

通院が難しくなったとしても、医療をあきらめる必要はありません。ご自宅や施設で過ごしながら、その方らしい生活を続けていくために、私たちにできることがあります。患者さんご本人の思い、ご家族の思いを大切にしながら、必要な医療を丁寧に届けていきたいと考えています。不安なことやお困りごとがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

伊勢崎クリニック
理事長・院長 髙橋研吾

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